日本には国産ブランドの腕時計が多数販売されています。といいましても、実際の流通量で比較すれば、圧倒的に海外ブランドや海外製造品が多いことも事実です。そのような海外製品であっても、中身の機械部分だけは日本製である場合が多いです。日本の内部の機械は海外に於いても多くのブランドに使用されているという事になります。そのような国産のメカやボディーで時計を組立て、海外に輸出したものをさらに輸入することを逆輸入といいます。もともと海外向けにアレンジしてあるのが基本で、日付の表記が英語以外の場合もあります。またデザインも国産カタログとは違ったものが普通です。確かに部品の共有化を外観でも取り入れていることがあります。では、そのような海外へと一旦出て行った腕時計のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。まず、国産と同ランクのラインナップの商品ならば、国内の物より価格が安いことです。そして、海外用の用途でしか使用していない内部メカニズム、海外専用に用いたデザインや意匠などが挙げられます。逆輸入しても国内で商売が成り立つと言うことは、日本の製品のコストに対するバリュウーがいかに高いかが伺えます。また、国産品と同様にメンテナンスしてもらえる、元は国産なので当たり前かもしれませんが、そう言った安心感もメリットの一つと言えるでしょう。