今また柴犬の人気が再燃している理由は

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 血統書付きの純血種のイヌをペットにしようとする時、多くの人が連想するのはいわゆる洋犬ではないでしょうか。確かにメディアでの露出度が高いイヌは大抵そうで、シベリアンハスキーに始まりゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリーバー・ダックスフント・チワワ・ウェルシュコーギー・プードルと人気犬種は変遷しました。また一般家庭でも容易に飼育できるためのノウハウも犬種ごとに構築されています。一方で地味ながら根強く支持されているのが日本犬、とりわけ柴犬です。華やかさはなくても素朴な味わいがあり、室内でも屋外でも容易に飼育することができます。

 柴犬は飼い主やその家族と絆を結び、上下関係をよく理解し、警戒心も適度に強く、しつけや訓練によくついてきます。そしてなにより日本の風土に長く定着している点で、飼育環境をうるさく要求しない、飼いやすさが魅力です。また古来猟犬として過ごしてきた来歴があるので、野性味も程よく残っています。人気の理由はこのあたりの渋い魅力にあると言えます。その意味で最初にイヌを飼育しようとした場合に、本種は初心者でも十分に醍醐味を感じることができるはずです。

 本種の魅力は日本だけではなく、海外にも周知されています。英語文化圏でも秋田犬(現地名は””Akita””)と並び、ドッグショーに登場しています。犬種のスタンダードという意味では、例えばアメリカ合衆国は先進国ですので、今後どのような魅力的な犬種標準を引き出して向上させていくか興味は尽きません。また当然ながら日本にも高名なブリーダーが犬舍を運営して、優秀な血統を維持することに力を注いでいます。


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