腕時計ジャガールクルトの魅力は歴史といえます。
スイスの名門ジャガールクルトの魅力は、なにをさておき、その歴史にあります。その創業地とされるスイスジュール渓谷はルクルト家の血をひくピエール・ルクルト氏が1559年頃、その地を開墾し、村人に宗教や文化を教えたことに端を発しているといわれており、1612年、ピエールの息子が、1833年から同社の土台となるル・サンティエの村づくりに貢献しのが始まりとされております。同年、最初のアトリエとして、マニュファクチュール ジャガー・ルクルトが誕生し、現在も連綿と発展を続けています。マニュファクチュールであるジャガー・ルクルトは、その製品の全てが自社一括で製造されているのが、最大の特徴として挙げられます。特に1903年に製品化されたキャリパーは、その厚さが1.38mmで、世界最薄であったことは、あまりにも有名なことであり、同社の技術水準の高さを物語っています。また、1929年には重量わずか約1gの世界最小ムーブメントの開発に成功、製品化されています。このように、ジャガー・ルクルトは、常に機械式時計界をリードするエポックメイキングな技術を提供し続ける会社と知られ、現在もその技術が踏襲された腕時計は、ダイヤモンドや宝石で飾られたような華美なものとは一切無縁で、機械工芸品としての凛とした点が特徴と言えます。機械式のため、定期的なメンテナンスは不可欠なものではありますが、お金に余裕があれば一度は手にしたい時計といえるでしょう。